2025/01/27
先週の土曜日は午後1時から受験生の模擬試験。こういう時期ですので,テストとテストの合間には窓を全開にして換気。少し時間をおいてから次の科目のテストをしました。
数学のテストが終わった後で少し時間をおいたときに
「問〇の答えを何て書いた?」
「△□★!」
「ヤバい,間違えたかもしれない」
という会話がところどころで起こりました。
やはり気になりますよね,周りの人が答えに何を書いたのか,自分の答えが合っているのか。
私立高校入試が近いので,生徒に向けて話をしました。
「今やっているソレ(休み時間の答え合わせ)な,入試当日にはやるなよ」
「自分の書いた答えが合っているかどうか気になるのはわかるし,入試当日にはいつもと違う環境でテストを受けるので不安になって顔見知りの友達に声をかけたくなるのはわかる」
「けどな,もしも”答え合わせ”をして,自分の答えが違ってたらどうすんの?」
「例えば周りのみんなの言ってる答えが12で,自分だけ13/11√17とかだったら間違ってる可能性大じゃん,しかも13も11も17も素数だし(笑)」
生徒・笑
「答え合わせをすることで自分の間違いが見つかるかもしれない。模試ではなく本番の入試だから精神的ダメージを受けるかもしれない。そのダメージが後の科目に悪い影響を与えるかもしれない。」
「だから入試当日の休み時間の答え合わせはやるなよ。答え合わせをするくらいなら,ハッタリをかましたほうがいい」
「『ヤバい!1問だけ間違えちゃったよ』とか強気の会話をしときゃいいんです。ほんとはもっと間違ってるんだけれど。そうすりゃ周りの知らん人よりも精神的に優位に立てるかもしれないから(笑)」
生徒・笑
入試当日,調子がいいかもしれないし,悪いかもしれない。ミスをするかもしれないし,しないかもしれない。どうなるのかはわからないけれど,大切な心構えは,目の前のことに集中するということです。
答案用紙を提出した後には,もう訂正することはできない。変えることができないものをいつまでもああでもないこうでもないと考えたり,ヤバい,どうしようと思ったりしても何の意味もない。
意味もないどころか,そういう精神状態が,その後で受ける科目の点数を微妙に下げるかもしれない。1つの科目の失敗が連鎖して他の科目の点数を下げてしまうと,とたんに危ない状態になってしまう。
危ない状態に陥らないために,今やっている科目に,今解いている問題にのみ集中する。過去(提出した科目の点数)は変えられないけれど,未来(これから受ける科目の点数)は変えられる。そういう心構えが入試当日には必要です。
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