2025/01/11
東中も北中も一昨日に中3生は実力テストがありました。
一昨日と昨日は,その実力テストの解き直しをしている生徒が多くいました。教科書や用語集を調べたり,図にいろいろと書き込んで検討をしたりしていました。
そして自分の手に負えないものに関しては質問がありました。
その中で何人かに聞かれたのが実力テストの古文の問題に関する質問。
「途中までは読めたけれど途中から何を言っているのかがわからなかったので,全体を通してどんな話なのかを説明してほしい」という内容。
高校入試の古文の問題は,意味が取りにくいところは横に意味が書いてあることが多いです。注釈もたくさんついています。
中学生は古文の文法について詳細に学習しているわけではありませんから,難しい文法の問題などは出題されません。けれども苦手だと感じる生徒が多いです。なぜなのだろう。理由は3つほど浮かびました。
1つ目は言葉。同じ言葉だけれど現代語と古文では意味が違う言葉があります。これを現代語の意味どおりに考えて読んでしまったら,”何が言いたいのかわからない”ということになってしまします。これに対しては,そういう言葉のリストを作ってありますので,生徒に渡すことにします。
2つ目,一文が長いことが多い。どこでこの文が終わるのや?というくらいに長い文になることがあり,読んでいるうちに意味がわからなくなることがある。こういうところで切りましょう,というアドバイスをしていきます。
3つ目は,当時の時代背景(人々の生活やものの考え方)を知らない。これは見落とされがちだけれど,けっこう大きな理由だと感じています。
この本からの引用
「通釈はできたが,なんのことか自分でのみこめていないのでは,ナンセンスだ」
「『とんでもない』といわれるような誤解は,すべてをことばだけで片づけようとするところから生じるのであって,実際の生活を知らないばあい,どんなに滑稽な―時としては悲惨な―勘違いが大まじめで演じられる・・・」〈引用終わり〉
その古文が書かれたころの人々の”感性”がわかっていれば,どういうことをいいたいのかがわかる。けれども”感性”がわかっていないと何を言いたいのかがわからない。
生徒の質問に対して,儒教の影響を受けていた時代では,主君への忠義と親に対する孝行が人間の生き方の根本にあったということを伝えました。そうしたら,テストで出題された古文の文章が何を言っているのか,”のみこめて”もらえたようでした。私としても勉強になりました。
こんな感じで毎日いろいろと”発見”があります。今日も午後1時から10時の間で様々な”発見”があると思います。生徒の皆さんの”発見”と私自身の”発見”。
私は今から外(昨日よりは寒くはない)で運動してから校舎に向かいます。
受験生の皆さんは午前中,自宅で勉強して(質問事項をためて)から塾に来てください。
今日も1日,頑張りましょう。
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