北浜校ブログ

2024/12/13

メンドクサイという気持ちとの戦い  大田

歴史教科書「人類の登場」

生徒のみなさんが使っている歴史の教科書にはこのように書いてあります。

20万年前に誕生し,現代人に直接つながる人類は新人といいます。と。

そのころは狩りや漁,採集によって食料を得ていました。とも書いてあります。

狩りや漁,採集の生活ということは,いつ食べ物が手に入るかわからない ということです。

食べ物がいつ手に入るかわからないので,”余計なこと”をしてカロリーを消費しないようにしていたと思います。

メンドクサイことをなるべくしないようにして,カロリーの消費を抑えていたと思います。

そのような生活が,新人の登場〔約20万年前〕から農耕や牧畜が始まり文明が発生するまで続きました。

だから,現代人が,日常の様々なことにメンドクサイと感じることがあるのは仕方がないことだと,私は考えています。現代人の遠い遠い祖先がそうだったのですから。

メンドクサイことを放っておくと

狩りや漁,採集の生活をしているとき,つまり食料の入手が不安定だったときは,メンドクサイことを避けるのは理にかなっていました。

けれども,現代社会において,メンドクサイことを放っておくと大変なことになります。

まず,困るのは自分自身。明日の自分,数か月後の自分,1年後の自分,未来の自分が困ることになります。

ほったらかしにしておいたメンドクサイことを,いつかはやらないといけない。そしてほったらかしにしていた分だけマシマシに面倒くさくなって自分におそいかかってきます。場合によっては他人に迷惑をかけてしまうかも。

例えば,私の場合。授業が終わって教室の掃除をして帰宅するのは23時前後。服をハンガーにかけて,弁当箱を洗って,明日着ていくシャツにアイロンかけて,翌朝のジョギング用の服を用意して,明日の朝食の下準備をして,軽くストレッチをして,それから寝る。・・・メンドクサイ,さっさと寝たい,できればベッドにダイブしたいくらい。

さっさと寝たいのだけれど,やらないとメンドクサイことは翌日もっとメンドクサイことになります。本部に出社する前に,あれもやってない,これもやらなきゃいけない,ということであたふたしてしまいます。

多くの生徒の皆さんの場合は,勉強がそれではないでしょうか。人間,好きな科目もあれば苦手な科目もある。特に苦手な科目の勉強はメンドクサイことになりがちです。

そして,メンドクサイからといって,ほったらかしにしていると,あとでその”負債”を,やらなかった”利息”とともに払わなければいけないことになってしまいます。

1つだけ我慢

ただ,人間には”慣れる力”があるのも事実です。適応能力や順応性があります。

慣れればメンドクサイこともあまり面倒に感じなくなります。

私の場合,毎朝最低6㎞は走っていますけれど,それは過去の自分からは全く考えられないことです。

もともとそんなメンドクサイことをやる人間ではありません。

毎朝走るようにしようと決めたときに,とりあえずやってみたことは,メンドクサイことを1回(1個)だけ我慢しようということです。もう走れん,歩くわと思ったときに1回だけ我慢。疲れたから部屋の片づけや明日の準備なんてできんわと思ったときに1回だけ我慢して片付ける。

1回(1個)我慢したら自分自身を許してやる。

そういう工夫をしてきたら,だんだんとメンドクサイことがフツウノコトになってきました。

慣れました。習慣になりました。

また,我慢できる回数も増えてきました。

生徒の皆さんも,勉強に関して,「今日はちょっと気が乗らないなぁ」とか「やらにゃいかんことが多くて気が滅入るなぁ」とか感じたときには,

まずは1回(1個)だけ我慢してみましょう。

別に5個でも10個でもかまわんけどね。

 

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