2024/12/10
この時期にお店に入るとそこに流れているのはクリスマスソング。「ラスト・クリスマス」という曲はクリスマスソングの定番。
この曲を聞くといろいろなことが頭に浮かびます。頭に浮かんだことを3つほど書きますね。
曲のタイトル,ラスト・クリスマス(Last Christmas)のlastには「最後の」という意味以外に「すぐ前の,昨… 先…」という意味もあります。
ということで,ラスト・クリスマスは,この前のクリスマス,去年のクリスマスという意味になります。
毎年,中3の受験生にこんなことを言っています。
今年のクリスマスは君たちは勉強をして過ごす。(例年と違って今年はクリスマスに模擬試験があります)
げぇ~って感じかもしれないけれど受験生だから仕方がない。
そしてちょうど1年後,高校生になったときに思い返すわけだ,ラスト・クリスマス(去年のクリスマス)は必死になって勉強していたなぁと。
そんなふうに,来年 振り返ることができるように,今を頑張ろう。と。
この曲が流行ったのは私が高校生のころ。自分としては真面目に勉強をしていたつもり。そのころ,英語の勉強だ!ということで,この曲の歌詞を自分なりに訳そうとしました。そしてビックリ! こんな内容だと思わなかった。
当時,辞書を調べながら・・・
Last Christmas
I gave you my heart
「give 人 モノ」・・・人にモノをあげる。これは中学で習った。去年のクリスマスに僕は君に僕の心をあげた。”あげた”は”捧げた”の方がカッコええかな。
But the very next day
You gave it away
veryには”まさに”という意味もあるんか。「しかし,まさに次の日」って感じか。
itは「僕の心」だよな。itは代名詞だからgiveとawayの間に入れるんだよな,確か学校でそういうことを習った。だからgive awayの意味を調べたらこの部分を訳せるな。
give awayには「無料で他人にあげる,寄付する,自分にとって不要なものを手放す」がという意味があるのか。ということは,
去年のクリスマスに君に僕の心を捧げたのに,君はまさに次の日にそれを必要ないって手放した(捨てた)
という意味になる・・・涙が出てくる。
ついでにgive awayの他の意味を調べる。「結婚式などで(父)親が花嫁を花むこに引き渡す」という意味があることがわかった。えっ,お父ちゃんは娘が不要になったっていうの?
いや違うな。要らなくなったのは娘ではなく,親の庇護(ひご/かばって守ること)なのでは? これから娘を庇護するのは新郎だからgive awayするのでは? これからはあなたたち二人で幸せになりなさいって感じで。 そう考えるとさっきとは別の意味で涙が出てくる。
などと勝手に解釈して勝手に感動していました。
勉強を継続していくのは大変なことですし,”結果”がなかなかともなわないと勉強するのが嫌になることもあります。それはほとんどの人が感じること。
ただ,こうやって(上に書いたように)自分の知識を増やしていくと,何か心が豊かになったような気がします。give awayを知っていて役に立ったことなどただの1度もありませんが,知識が増えて楽しかったという記憶は今も残っています。
そこら辺に勉強をする楽しさみたいなものがあるのかもしれませんね。
「ラスト・クリスマス」は「ワム!(Wham!)」というイギリスのポップ・デュオの曲です。
高校生の頃
A子さん(同級生)「大田くんって『ワム!』の人に似てるね」
私「えっ? 僕 そんなにカッコよくないでしょ。ちなみにどっちの人?」
A子さん「こっちの人〔アンドリュー・リッジリー〕」
当時の私の心の声 ( A子さん,眼科に通院した方がいいのでは? )
そして時が経ち,数年前に「アンドリューリッジリー 現在」と画像検索をしてビックリ。
あの頃は全然似ていなかったけれど,今は身体の”ある部分”がソックリ。
あの言葉はA子さんの感想などではなかった。予言だったのだ。
「お前は将来”こうなる”」という予言。
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