2024/12/03
金土日月で生徒から学調の結果を聞きました。
私の担当科目の社会に関しては,塾生の48.4%が40点以上(50点満点)でした。特進クラスだけでなく,SクラスやAクラスの生徒の中にも40点以上の生徒が何人かいました。
全体としては悪い結果ではありません。まずまずの結果だと思います。
ただ,個人個人(の頑張っていた姿)を考えると,もっと取れていないといけないよなとか,あと数点の伸びが足りなかったなとか,いろいろと感想が頭に浮かびます。
状況をジグソーパズルにたとえてみます。
① 30点前後の得点の生徒・30点未満の得点の生徒
パズルのピースが足りていない。または,ピースはあるけれど,「全体の絵=学習内容の全体像」が思い描けていない可能性が高い。自分が持っているピースが出題されれば点数は取れるけれど,そうでないものが出たときには点数が落ちる。パズルのピースを増やせば点数は上がる。”絵”がある程度完成すればもっと点数が上がる。
ただし,”絵”を完成させるには相当な根気が必要。
② 40点前後の得点の生徒
パズルのピースは足りている。”絵”もある程度思い浮かべることができている。ただ,当てはめるべきところに別のピースを無理やりはめ込んでしまうことがある。それは,頭に思い浮かべた”絵”の解像度が低いため。違うピースを無理矢理あてはめてしまったときは点数が下がる。そうならないために”絵”の解像度を上げていかないといけない。
ただし,”絵”の解像度を上げるには相当な根気が必要。
③ 45点前後の生徒
解像度は高いが,それなりに完成している”絵”と,そうなっていない”絵”がある。そうなっていない”絵”が出題されると点数が下がる。完成していない”絵”を探して完成させていかないといけない。
上記の①~③以外で大切なのは,頭に浮かんだことを文章で表現する能力です。記述式の問題では,問いに対して”過不足なく”表現しないといけません。
「要らんこと」「間違った内容」を書いたら減点されたり✖になったりします。
この問われ方に合わせると,この内容が必要である。ここで使っている資料について考えると,これを書かなければいけない。そういうものが不足したら減点されます。不正解という扱いをうけることもあります。
記述問題について,上記の①に近い生徒は,”不足”になりがちです。持っているパズルのピースが少ないわけですから,当然と言えば当然。上記の③に近い生徒は,要らんことを書いて減点や✖にされる傾向が強いです。
記述問題に関しては,それ以外に「因果関係(原因と結果の関係)」を逆に書いてしまう生徒が少なからずいます。〔これに関して,機会があれば書きます〕
ここまでで話が終わったら
「アンタは評論家かよ?」
というツッコミが入ると思います。
分析や思考をすることで私たちの仕事は終わりではありません。
「だからこれからどうすんの」が大切です。
考えてそれを行動に移す。思考したら試行する。
どこをどう改善していったらいいのか考え,実際に行い,結果を見て微調整して実行する。
昨日から何人かに声をかけています。
入試までの残りの期間を無駄にしないように指導していきます。
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