2024/11/19
歴史や公民で,時代ごとの有権者の条件について学習します。テストでも資料をまじえて出題されることが多いです。
学調テキストや模試の問題を解いていく中で質問が少なからずあります。もちろん,授業で説明をしていますけれど,資料がからんでくると,いくつかある有権者の条件の”区別”がつかなくなるのだと思います。
先日,ちょっと変わった質問(なるほどね という質問)がありました。
「歴史の教科書では『25歳以上の』となっていて,公民の教科書では『満18歳以上の』となっていますが,満をつけるかつけないかについて教えてください。」
なるほどね,気になりますね。浜松市の中学生が使っている歴史の教科書の出版社は『帝国書院』で公民は『東京書籍』。出版社が違うことでこの違いが生まれたのだと思います。
入試の社会の問題で,教科書の通りに書いてバツになることは基本,ありません。けれども,気になるようなら満をつけておけばいいですよ,つけておいて✖になることはありませんから,と伝えました。
「満年齢」と「数え年」についても説明しました。(そこまで聞きたいわけではないと思いますが,ことのついでに話しました。”迷惑”だったかな?)
数え年とは生まれた時点で1歳。1月1日を迎えるたびに1歳ずつ加えていく年齢の数え方です。明治時代以前に使われていました。
もしも12月31日に生まれたら,生まれて2日目には2歳になるという恐ろしいことに!!
満年齢とは生まれた時点で0歳。誕生日を迎えるたびに1歳ずつ加えていく年齢の数え方です。現代では,こちらを使っていますね。
そんな説明をしながら,次のようなことを考えました。
数え年を使っていたころの誕生日の扱いはどうだったのだろう? 別にこの日に歳を取るわけではないから,どうでもいい扱いの日だったのかな?
満年齢を使う現代において,自分が子どものころそうだったように,生徒たちにとって誕生日は大きな意味を持ちます。みんなに祝ってもらえたらうれしいでしょうし,もうすぐ誕生日とワクワクすることもあるでしょう。
”親”というものになったことはないのでわからないですけれど,親にとっても特別な日なのでしょうね,たぶん。わが子が生まれたときから○年間 無事にここまで育ったことを確認する記念すべき日なのでしょう。
そういうことを考えていると,大切に○年間育てたお子さんをお預かりしているわけだから,その子の成長のためにできるかぎりのことをしないといけないなぁという気持ちが湧きます。
そういう思いがあるので,生徒から頼まれたらすぐに対応したいと考えています。(常にできているかどうかは別としまして)
https://tokogakuin.com/blog-kitahama/blog/4405/ ←内山先生のブログ記事
(北中3年の国語の問題を作って置いておきました)
先週の中3生の授業の最後に,黒板の宿題欄に宿題のページと日付を書きながら,自分自身の誕生日が近づいてきたことに気づきました。
くだらないネタを思いついたので,生徒に向けて言ってみました。授業の最後だから許してもらえるでしょう。
そのネタを言ったら大爆笑,お腹を抱えている生徒もいました。
「もうね,わたしにとっては誕生日なんて石油危機みたいなもんですよ」
生徒 ???
「老いるショック という意味です」
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