北浜校ブログ

2023/04/22

負荷をかけることが大切 大田

中1の歴史をやるときには最初の方で中国の歴代王朝を覚えてもらうようにしています。

これをやっておかないと後で困りますから。

殷→周→(春秋戦国)→秦→漢→(三国)→(南北朝)→隋→唐→宋→元→明→清→中華民国→中華人民共和国

中学生ならこれだけ覚えておけばOK

上に政策あれば下に対策あり

「上に政策あれば下に対策あり」というのは中国のことわざ。

中央政府がどんな政策をしようとしても、民衆はうまく対策をして中央政府(王朝)の政策をすり抜けようとする という意味です。

中国の歴代王朝が滅びるときはそのパターンが似ています。

財政難→増税→民衆が「対策」をして切り抜けようとする→それも無理になる→民衆の反乱→王朝の滅亡 という感じ。

小学校・中学校時代の部活の話

負担に耐えられないほどの増税ならば「対策」をして当然です。

しかし小中学生のころの私はすべきでないときに「対策」をしてしまった。

部活や道場の先生が稽古のメニューを考える(政策)

稽古の最後に,相面⇒相小手面⇒抜き胴⇒出小手⇒相面 の無限ループ。など

本気でやったら死ぬ。部活の時間には「この後で道場に行かないといかんし」、道場では「家に帰ってから基礎問をやらんといかんし」と考えて体力を温存した。一本を取りにいくように打たない。バレない程度に手を抜いていた。(対策) 

小学校の時のサッカーでも似たようなことがあった。

「利き足ではない方の足で10本連続でゴールを決めたら帰ってよし!」(政策)

「途中で外したら最初からやり直しかよ?帰れんじゃん。インステップで蹴れって言われてないよな,インサイドで蹴っちゃえ,それなら外さんし」(対策)

こんな姿勢で練習や稽古に取り組んで何の意味があるのだ,負荷がほとんどかかっていないし,と大人になった今はわかります。しかし当時は「こなす」ことしか考えていませんでした。

勉強も同じでは?

成績向上のためには多くのことを覚えないといけません。今まではできなかったことをできるようにしていかないといけません。

そのためには自分に負荷をかけないといけません。

生徒の皆さんに負荷をかけるために宿題、確認テスト、追試などがあります。それが北浜校の「政策」です。

「追試は大変だなあ,答えだけを上から,イ,エ,63,みたいに丸暗記しちゃおう」(対策)

こちらがしっかり見ていないと,こんな感じで意識的にまたは無意識に「対策」をしてうまいことすり抜けようとする生徒もいます。もちろん全く「対策」しない生徒ももちろんいます。

こちら側は,そういう「対策」をさせないような「政策」を考えて実行していきます。

私は「対策」する生徒のことをダメな生徒だなんて思ってません。そもそも私自身が部活でそういうことをしていましたから。

無意識にまたは意識的に,負荷がかかることをなるべく避けようとするのは人間の本性みたいなものだと思っています。

それを念頭に置いたうえで、問題演習などを進めていくときに、負荷がかかっていない生徒を見かけたら、アドバイスと励ましをしていきたいと考えています。

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