北浜校ブログ

2024/06/06

問題演習をどうするか  大田

何のための問題演習か

テストの得点upのためには,今まで自分ができなかったことをできるようにする,知らないことを覚える,ことが必要なのは言うまでもありません。

そのために必要なのが問題演習です。

私が考える,問題演習の目的は3つ。

1つ目。問題を解くことで,自分ができないこと,知らないことを見つける。

2つ目。できなかった問題が本当にできるようになったのか,知らなかったことを記憶できたのか確認する。

3つ目。連続して問題を解くことで学習内容に触れる機会を増やし,知識をインプットしやすくしたり問題を解くための”感覚”を身につけたりする。

1つ目の理由と2つ目の理由の間には,この問題はどういうことを求めているのか,この言葉はどんなことなのかということがわかることが必要です。”納得・理解”をするための時間が必要です。

そのために解説を読む。わけがわからなかったらどんどん質問をしてください。

中1の授業内の問題演習

成績向上のために大切な問題演習。この時期の中1生は,問題演習の”型”ができていないことが多いです。そのため,中1の授業内の問題演習は一人一人 細かく見ています。(中2・中3の授業でも,やり方がイカンなあとこちらが感じる場合は授業中にアドバイスをしています)

問題を解くのが遅すぎても速すぎてもいけないと思っています。

解くのが遅すぎる理由はいろいろあります。知識が不足しすぎている,1つの問題にこだわりすぎている,考えているというよりもフリーズしている・・・。

問題を解くのに時間がかかりすぎると,宿題の提出日やテスト中の制限時間に間に合わないということになりがちです。この状態の生徒に対して「速く解きなさい,わからないところを後回しにしなさい」と口だけで全体向けに指示しても,私の経験上,なかなか改善はしません。

だから,授業の問題演習の時間に,わからないところはどうするか,この問題は何を聞いているのか,をマンツーマンで具体的に説明し,覚えられない場合は覚えるのを手伝っています。

問題を解くのが速すぎるのも問題だと思っています。もちろん,知識が豊富で,しかも問題慣れしていて,処理能力が非常に高いがゆえに速く解けるという生徒は問題ありません。(そういう生徒には新しい問題をどんどん渡します)

けれども,たいていの場合は,問題演習が”粗い”ために速く進めることができているのでは?

”粗い”というのは,”納得・理解・確認”をすっ飛ばし,とりあえず目の前の問題を短期記憶で丸暗記して次の問題に進んでいるという状態です。

そうならないように声をかけます。具体的には,「これってどういうことなの?」などと簡単な口頭試問をしています。「もっと丁寧にやりなさい」と指示をしても,”丁寧”ってどういうことやねん?状態だと思います。

口頭試問をされて全然答えることができなかったら,(問題をどんどん進めたけれど全然頭に入ってない,ヤバい)と生徒が実感してくれるかもしれません。こう考えてこのようにしています。

疲れるけれど充実した時間

授業では,全体向けに講義形式で説明する時間と問題演習の時間とがあります。

どちらの時間が疲れるか?

上に書いたようなことをしていますので,問題演習の時間は,全体向けに説明しているときの10倍くらい忙しいですし疲れもします。

疲れはしますが,充実しています。

今日は,知識が生徒の身体にしみこむように入っていった。そう感じることができた日は大きな充実感を感じることができます。

その充実感のために仕事をしているのかもしれない,と最近思うようになりました。

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