2023/04/08
南区にある本部から北浜校に向かうときに通るのが天竜川の堤防沿いの道。
ご存じの方も多いと思いますが,道の脇に桜の木が何本も立っていて春になるとそれは綺麗です。
毎年この時期になるとここを通るのが楽しみです。
唐の時代の超有名な漢詩の一節
年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず
(ねんねん さいさい はな あい にたり さいさい ねんねん ひと おなじからず)
上の詩歌では,花は年ごとに変わることなく咲くけれど,人の境遇は年ごとに変化していくということを詠んでいます。自然が変わらないのに対して,人の世は はかなく移ろいやすいことをたとえています。
花(などの自然)と人間を対比させ,自然は永遠だけれど人間の営みははかない ということを詠んだ和歌が中3の国語の教科書に,私が思いつくだけで2つほど掲載されています。
上に書いたのが本来の意味ですが,私はちがう解釈をしています。
北浜校に通うこの道をもう何年も通っています。春にここを通ると美しい桜並木を見て今年もまた新しい1年が始まるなぁと感じます。花は昔から変わりません。しかし人は変わります。同じではありません。私が教えるべき相手(生徒)は変わります。昨年度の受験生と今年度の受験生は違います。
去年も教えてたやんけ,と言われるかもしれませんが,ずっと前からの塾生も1年前から比べたら非常に大きく進歩しているのを感じています。授業の受け方や個別授業の入れ方を見ても去年とは全然違います。
花を見て心の中でこの句をつぶやきながら,今年も一年 新しい気持ちで頑張ろうという思いを抱いています。
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