北浜校ブログ

2023/12/22

勉強の解像度   大田

「解像度」という比喩

解像度とは,もともと画像や映像の鮮明さを示す指標のこと。最近はこの「解像度」を比喩的に使う人がSNSなどでけっこういます。

ある物事をしっかり理解している人は,その物事が具体的にはっきりと見えているから「解像度が高い」と比喩的に表現しているようです。

その逆で,その物事に対する理解が浅いことを,具体的なイメージがわいていないことから「解像度が低い」と表現しています。

非常に巧みな比喩だと思います。こういう表現を思いつける人は頭がいいですねえ。

勉強も同じ

勉強に関しても,「解像度」という言葉の比喩的な使い方はあてはまります。あてはまるというか,勉強で最も大切なことだと思っています。

県学力調査や模擬試験,入試問題などの実力テストでは,習ったことがそのままの形で出題されることは少ないです。「形」を変えて出題されることが多い。

その物事に対する理解が浅い=解像度が低い と,ちょっと「形」を変えられただけで別の物に見えてしまう。どこから手をつけていいのかわからなくなる。そしてテスト時間中にその問題を解けないということになってしまう。

生徒から質問があったときには,その生徒の「解像度」を考えるようにしています。こちらから逆質問する。図を描く。たとえ話をする。本当に理解できているのか,頭の中身までは見ることができませんから,もう一度目の前で解いてもらう。生徒の「解像度」を探るための 教師側の「解像度」も重要だと思っています。

こういうやりとりを通して,生徒の解像度が高くなれば,問題に対応する能力が高まる。この問題は,前にやったあの問題の「変化球」だな,あの知識とこの知識を組み合わせればできるかも,という感じになりやすい。勉強したことの効果がでやすい。

質問や対話を通して生徒の解像度を高めていくのが自分の仕事だと思っています。

蛇足・独り言(アニメの主人公か?)

ところで,数ある生徒からの質問の中で,けっこう困るのが地形図の問題。地図記号や等高線を使った問題。

「解像度」が低くて見えない!

テキストの印刷が悪いわけではなく,私の老眼が進みすぎたせいです。

地形図の問題は文字や図が細かすぎるので,眼鏡を頭の上にあげて問題を目に近づけないと見えない。

眼鏡を頭の上にあげながら,子どものころに観たアニメを思い出し,自分自身に心の中でツッコミをいれています。

「オメーは『ど根性ガエル』の ひろし か?」と。

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