北浜校ブログ

2023/11/26

コンフォートゾーン 大田

3つのゾーン

先日,動画サイトをつけっぱなしにして家事をやっていたら,CMになっていた。知らん間に英語が流れていた。そこで”コンフォートゾーンから抜け出し・・・”みたいなことを言っていた。

comfort は動詞として使えば,安心させる・慰めるなどの意味があり,名詞としては心地よさ・快適さ・癒やし・慰めなどの意味がある。

コンフォートゾーンとは,どういう概念なのだろう? 調べてみた。コレに関する論文を読む暇もないし読んで理解する能力もないので,解説が書いてあるサイトのまとめを読んだだけですけれど。

コンフォートゾーン(Comfort zone)の外にラーニングゾーン(Learning zone)があり,その外にパニックゾーン(Panic zone)があるとのこと。

コンフォートゾーン・・・慣れ親しんでいる領域。不安にならない。ストレスのない居心地のよい環境や精神状態。

ラーニングゾーン・・・自分が簡単には予測できない,今の自分の能力を超える体験をする領域。適度な緊張感がある。ストレスもあるが成長もある。

パニックゾーン・・・自分の能力がまったく通用しない領域。どうすることもできなくて混乱。思考停止。

なるほどなるほど,この考え方はさまざまなものに当てはまるなぁ

旅行も部活も勉強も

例えば旅行の場合。

何度もいったことのある都市に行き,いつものホテルに泊まれば”ハズレ”を引く確率は低い。たぶんComfort。けれども”刺激”は少ない。いつもと違う都市の観光をし,泊まったことがないようなタイプのところに宿泊すれば,新しい発見があるかもしれない。といって,言語も文化も全く知らないような国に一人で出かけたらたぶんPanic。自分の力でコントロールできることはほとんどないわけだから。

部活も同じ。

いつもと同じ練習をしていればたぶん快適,ほとんどのことは今の自分でコントロールできるから。けれどもそれだと新しいプレーや技術を身につけるのは難しい。あまり進歩がない。今よりも上を目指すためには,よりレベルの高いことをやってLearning zoneに入らないといけない。といって,今の自分よりも遥か上のカテゴリーやレベルの練習に参加したらたぶん混乱する。

自分が解いている問題そのものにも,コンフォートゾーン(余裕で解ける),ラーニングゾーン(順を追って考えればなんとか正解にたどりつける),パニックゾーン(どこから手をつけていいかわからない)がありますね。

そして勉強自体にもこの3つの領域はあると思います。今までと同じことを繰り返すだけのコンフォートゾーンにいたら,今までと同じ結果が出てくるだけです。周囲の人間が自分以上にやっていれば結果が少しずつ悪くなるかもしれません。そうならないようにComfortな勉強から少し離れ,自分が”面倒くさい”と感じることを日々の勉強の中に加えていくといいかもしれません。ただしPanic zoneに入らないようにしないといけない。

じゃあ,具体的に何をすりゃええのや?

私の担当科目に関しては,相談してくれれば個人的にアドバイス・指導をします。

塾内はコンフォートに

勉強内容はComfortな状態から離れていくべきですが,塾の中はできるだけ心地よく。

教室の片付けや掃除を一生懸命にやる。そうすれば生徒に心地よく通ってもらえるかもしれない。

生徒に声をかける。期末テストの結果を見て,生徒と1対1になったときに「よかったね,頑張ってたもんね」と小さく拍手する,一緒に喜ぶ。今回は社会の点数が伸びた生徒が多かったので,何回やったかわからないほどこれをやった。

笑顔で出迎えの挨拶をする。会うと自然と笑顔になる。

室温が寒すぎないか寒そうにしていないか,暑すぎないか暑そうにしていないか,窓からの日差しでまぶしそうにしていないか。

授業中の問題演習や自主勉でド集中している生徒の近くで不用意に音をたてない。集中しているときに近くでドンガラバッタンやられたら私個人としては嫌だ。だから自分の歩く音にも気をつけている。質問に答えるときも気をつけている。質問している生徒にとって私の説明は必要だけれど,同じ部屋にいる別の生徒にとっては邪魔な雑音に聞こえているかもしれない。周囲に別の生徒がいる場合は,なるべくその生徒だけに聞こえるような声で話すようにしている。質問に答えているうちに気合が入って声が少し大きめになってしまうこともありますけれど。

でも,おっさんのWhisper Voice(ウィスパー・ヴォイス)を聞かされるとか,全然Comfortじゃないですね。罰ゲームに近いかもしれません(笑)

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