北浜校ブログ

2023/11/15

小中学生の読書 大田

興味深い本

注文していた本が届いていたので,昨夜この本を読みました。40ページほど読んで寝落ち。続きを今朝から読んでいます。

「若者は本を読まない。だから国語力が・・・」というのは大人の思い込み(ステレオタイプ)。この20年で小中学生の平均読書冊数はV字回復した ということがこの本には書いてある。

そのことを各種のデータから明らかにしている。また,若い人が本に求める「三大ニーズ」とそれに応える「四つの型」を提示している。

全体の傾向

もちろん,個人個人のことを考えると読書に関する状況はそれぞれ違います。けれども,全体の傾向を知っておくことは大切です。

自宅に小中学生はいませんから,どんな本を読むのか,どういうジャンルの本を好むのかわかっていません。全体としての傾向を知っておけば,国語の授業をするときに役に立つかもしれません。社会の授業の説明をするとき,ややこしい内容をイメージとして掴んでもらうためのうまい例え話ができるかもしれません。ということで読んでいます。

”何を好むのか” ”何を求めているのか” を知っておけばコミュニケーションのきっかけになるかもしれません。

蛇足(最近の若い者は・・・)

自分が若者だったころにこう思っていました。「『最近の若い者は・・・』などと鬱陶しい説教をする大人にだけはなりたくない」と。

どうでもいい話ですけれど調べてみました・・・

古代エジプトの遺跡から「最近の若い者は・・・」と書かれた文書が発掘されたという世の中に出回っている話。⬅若者を批判しているわけではありません。エジプトが異民族(ヒクソス)の侵入で混乱に陥り無秩序な世の中になってしまったので,それを嘆き,秩序が保たれていた昔を懐かしんでいる。そして,政治改革を行って秩序を取り戻すべきことを主張している。

古代ギリシャの哲学者プラトンが著書に「最近の若い者は・・・」と書いたという世の中に出回っている話。⬅若者批判をしているわけではありません。若いうちの教育の重要性を主張する内容になっています。

古代エジプトの話とプラトンの話。この2つの話も思い込みやデマのようです。

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