2023/11/07
社会の各種のテストで問われているのは,「覚えているかどうかの確認」と「覚えたことを使えるか(思考力)の確認」と「考えたことを文章で書き表せるか(表現力)の確認」です。
最近のテストは,思考力や表現力の方にウエイトが置かれています。理解や思考力の方が暗記よりも重要なこととされているからだと思います。
ただ,理解できたからといって必ずしも覚えられるものではありません。暗記しないといけないものもある。そして,その暗記の方法が自分なりに確立されている生徒もいますし,そうでない生徒もいます。「覚えてきなさい」で通用する生徒とそうでない生徒がいます。
また,材料がなければ料理ができないのと同じで,重要事項の暗記ができていなければ,「思考力」や「表現力」を使うことはできません。
だから,授業の中での暗記のためのトレーニングや具体的な指導が必要になります。
昨日の中1Aクラスはテスト対策の授業。通常授業にプラスして授業に来てもらいました。テスト範囲の授業はひと通り完了しています。暗記が必要な生徒には暗記,それができている生徒には”思考力”・”表現力”のための問題演習と質問・解説。
「覚えなさい」と言っただけで何とかなるなどとは思っていません。マンツーマンでアドバイス。
地図を指さして「ノルウェー,スウェーデン,フィンランド,ノルウェー,スウェーデン,フィンランド・・・」
「それでは聞きますよ,ここはなんていう国?,じゃあここは?・・・」
「次はこっちをやりますよ,イギリス,フランス,スペイン,ポルトガル・・・」以下続く
「今やったところを本当に覚えたか,国名を実際に書いて確認しましょう」
ド忘れしたときに思い出せるようにするために,語呂合わせなども伝えています。説明が必要な場合には説明をしています。
自転車に乗るとき,最初はペダルが重い。しかし車輪が回転し始めれば楽になる。それと似ている。
社会の勉強は覚えるところから始まります。そこが結構キツい。しかし,そこをクリアーできれば,「車輪」がまわり始めれば少し楽になる。少し楽になるところまで自力でたどり着けない生徒も中にはいます。だから手伝っています。
「車輪」がまわり始めれば,あとは問題演習をして問題に慣れてもらい,質問を受け付ける。「車輪」がまわり始めていない状態で問題演習をしても効果は薄い。
「車輪」がまわっていないなぁとこちらから見て感じる生徒にはこちらから声をかけています。中1だけでなく中2や中3の授業でもそうしています。
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