2023/10/22
クラス分けテストの答案を返却しています。
一定の点数が取れていない場合は追試があります。
追試のルールはこちら↓
中1 クラス分け発表 追試の受け方 内山|北浜校BLOG|桐光学院 (tokogakuin.com)
採点をしていて間違いが多かったところ,記述式の問題で減点が多かったところについてこれ↓を渡して授業内で簡単に話をしました。
ポイントを書いた手書きのものを配布して解説をしました。あとは自分でトレーニングして覚え,追試に備えてくださいと話しました。
木曜日の社会の授業の後で,ある生徒に声をかけられました。
「採点ミスがあります」
とのこと。
解答欄が1つズレていたのに〇をつけてしまっていた箇所が1つ。
私が感動したのは,この採点ミスを私に言わなければ,この生徒は追試にならなかったということです。黙ってりゃ合格点だった。ここが✕になったら追試になるっていうのに自ら申し出た。
採点ミスの部分を✕にして点数を変え
「ミスしてごめんなさい,この点数は追試になりますね,頑張ってね」
と声をかけました。
「はい!」
とニコニコしながら答えてくれました。
この正直さは素晴らしい。
感動しました。
感動するのと同時に,この生徒のこの判断は非常に合理的であるとも考えました。
黙ってりゃバレない ということを繰り返していくと,そういうことが当然という人間になってしまうかもしれない。バレないかどうかビクビクしながら授業を受けないといけなくなるかもしれない。正直に言った方が気が楽です。
さらに,合格点ギリギリの点数でテストの振り返りをしない場合と追試に合格するためにしっかり勉強するのとでは,どちらが今後の自分のためになるのか? たぶん,後者の方が期末テストでいい結果が出る確率が高いでしょう。
自宅に帰る車の中で,ある物語を読みたくなりました。
その物語とは『金の斧』
正直が最善の策であるという物語・寓話。
子どものころ,親が買ってくれた『チャイクロ』で読んだ覚えがあります。かなり昔のことなので私の記憶違いかもしれませんけれど。
なんか急に『チャイクロ』を読みたくなりました。メルカリで検索。いろいろ種類がある。私が読んだ『チャイクロ』は何年に出版されたものかわからない。8冊セットのものだったのか,12冊セットのものだったのか。
この本は,当時で2万円もしたらしい。今から約50年前の2万円って現在価値に直したらいくらくらいなのだろう。日本銀行のサイトでわざわざ調べてしまった。親が相当”無理”をして子どものために購入したのがわかりました。
西條八十『ぼくの帽子』より
”母さん,ぼくのあのチャイクロどうしたんでせうね?
ええ,昔,父さんと母さんがせっかく買ってくれたのに,
クレヨンで落書きをしちゃって怒られたあのチャイクロですよ
・・・
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