2023/09/01
昨日の中1Sと中2Aの授業で社会のズバトコ(テスト対策問題集)を配布しました。授業ではズバトコの問題演習をして一人一人見てまわりました。
授業の中でに「個別授業でズバトコを一緒に解かん?」と個別授業のお誘いをしました。9月2日(土)と9月4日(月)の午後6:30~7:30の時間帯で社会の個別の枠があります。昨日の時点で,土曜日の社会の個別は満員になりました。
授業(問題演習)で感じたこと。いつも感じていること。それは問題慣れすることの重要性。
問題演習を見ていて,手が止まっている生徒や答えが書けなくて空欄になっているところを見つけます。どんな問題ができていないのだろうと考え,その問題を読みます。
そのときに,こう感じることが多いです。この生徒はこの問題の答えを知っている。けれども,問題の文章がいつもと少し違う。聞き方を変えられている。資料をもとにして答える問題になっている。だから問題に適応できていない。
そういうときには,その生徒の横で私が問題を読むことがあります。問題を読んでこの問題では何を聞いているのか話します。または,ヒントを出してそのヒントから連想してもらうことをします。
そうすると生徒から正解を引き出せることが多いです。
「はい,君が言った今の言葉がこの問題の答えです」という感じになれば成功だと思っています。
こういうことを通常授業以外でもやりたい。テストも近いですから。そのため,「個別やらない?」と生徒に声をかけました。
基本的な事項を記憶することと同じくらいに問題対応能力が必要だと思っています。必死で覚えたのにテストになると結果に結びつかない。その原因の多くは問題対応能力だと思います。「覚えたまんま」のパターンならばしっかり覚えているので解けるけれど,少し形を変えられるとアウトという生徒が少なからずいます。
スポーツなどの世界で”アジャスト”という言葉が使われることが多いです。その意味は「相手の動きに対応すること」です。これですよこれ。スポーツだけでなく勉強でも必要です。生徒を見ていて,アジャストする力が非常に高い生徒がいます。そういう生徒はこちらの予想以上の結果を出すことが多いです。
どうやったらアジャスト能力が高まるのか? 即効性のある方法はちょっとなさそうです。けれども,上に書いたような質問対応をしていけば少しずつでも能力が高まるのではないかと思っています。だから上に書いたようなことを通常授業や個別授業の問題演習中に行っていきます。
蛇足です。
アジャストのスペルはadjust
語源を調べたらいろいろ出てきましたが,簡単に言うと,「ad(~の方向へ)」+「just(正しい)」という成り立ちらしい。そこからadjustの意味は「〔~を〕調整する,〔~に〕合わせる,〔~に〕順応する」となっています。
辞書によると,指輪をはめる・ネクタイを直す・時計を調整する,これらすべてにadjustが使えるようです。何か思いついたときにネットや辞書などで調べるといろいろと勉強になりますねえ。
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