2023/08/19
塾で行っている中3の各種のテスト。生徒からの質問。中3の模擬試験の結果。これらのものを見ながら感じることはたくさんあります。
ここで点数の差がつくなぁという部分はいくつかあります。校舎に行ったときにはそれを考えながら授業・個別・質問対応などをしています。
典型的な基本問題で間違うと他の人と点数の差が広がってしまいます。そういう問題は正解できる人が多いですから,そこで点数を落とすと入試本番で大変なことになります。
その問題の答えとなる語句を覚えていなかったらマズイです。だからそういう部分をなくすために各種のテストと追試があります。学調テキストもあります。
覚えているのに間違ったということもあると思います。問題で何を聞いているのか?。最後まで読まずに”答えはアレだな”と勝手に反応して答えを書いてバツ。問題を最後まで読んでいれば正解が書けたのに。テストの中でこういうミスが少なからずあると思います。多くのテストで経験を積みながらこのタイプのバツを少なくしていかなければいけません。
社会のテストでは,知識を問うだけの基本的な問題だけが出題されるわけではありません。というか,単品の知識を問うだけの問題はどちらかというと少ないです。
複数の知識を組み合わせないと正解にたどりつけないような記号問題。複数の資料を組み合わせて,そこから読み取れることを書く問題。こういう問題が年々多くなってきています。入試がそういう感じですので実力テストや模擬試験,一部の中学の定期テストもそのような形になっています。
典型的な問題から外れているので,何を書いていいのかわからない,どのように解いていいのかわからないという質問が多くなっています。そういうときには俯瞰(ふかん)することを勧めています。俯瞰という言葉は使いませんけれど。
質問されたときに答えそのものを教えるのではなくて考え方を伝えています。「私はこう考えた」ということを話しています。
これ(問題で使われている資料や語句など)は,いつの時代の問題なの(歴史の場合)?。 どの分野・地域の話なの(地理の場合)?。ここから連想することはなにかありますか? 私はこういうことを連想しました。というような形で質問を受けたときには話をしています。
もちろん”連想”が生徒から出てこないときもあります。そんなときには,「◯◯⇒(連想)⇒△△」ということを問題作成者は試したいんじゃないんですかね,ということを話しています。知識が足りていないなぁと感じたときには,問題に出てきた語句や資料の周辺の知識を説明しています。
自分の知っている知識を組み合わせて問題に対処しなさいと指示したところで,その訓練を積んでいなかったらテストのときにそれができるようになるはずがない。だから,質問を受けたときなどにその訓練を積んでいこうと考えてます。訓練をしていないのに,知識と知識を組み合わせて問題ごとにアジャストしていける人は社会のテストに関して”センス”があると思います。
まだ他にも書きたいことがあるのですが,そろそろ仕事にいかないといけません。時間があるときに書きたいと思います。
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