2023/08/06
金曜日のことです。午後1:00から自主勉。午後2:00~4:45までは中3の昼個別3コマ。質問の数が非常に増えました。自主勉開始の午後1時から,昼個別の始まる午後2時までの1時間で多くの質問がありました。
途中まで質問の数をカウントしていましたが,アホらしくなって途中で数えるのをやめたくらい多かったです。
なぜそんなに増えたのか? それは,前日の木曜日に校舎長の内山先生が生徒に向けて話をしたからです。勉強の精度を上げるための仕組みを内山先生が作ったからです。
質問されたときに答えそのものを教えるのは一種の「暴挙」だと思っています。生徒が真剣に考えたり,頭の中の知識を取り出したりする機会を奪うことにつながると思うからです。
では,何を教えているのか?
(その1) 「この問題を,私はこう考えてみた」
問題を考えるためのフック(とっかかり・ひっかかり・解くためのきっかけ)みたいなものを話しています。じゃあ,あとは自分で考えてみてね,わからなくなったらまた聞いてねという感じ。何分か経過したら解けたかどうか確認しています。
(その2) 一般化
こういう問題を解くときにはこうしてみるとうまくいく確率が高い,こう考えてみると解けることが多い,ということを伝えています。なぜ,(その1)の方法を思いついたのかというと,それは多くの問題を解いていく中で,問題でこう聞かれたらこの手を使うという経験を積んでいるからです。その経験から得たことを伝えています。
質問の多さは生徒の本気度の証。模範解答を見てわかったつもりになっていたら質問をしないでしょうし,とりあえずその場だけ丸暗記しておけばいいやと思っていたらわざわざ他人に聞いたりしないでしょう。これができないとマズい!と考えているからこその質問だと思います。
金曜日には質問の多さから,生徒の「本気度」の高さを感じました。トイレに行こうとしているときや歯磨きをしているときにも質問をされました。無問題。うれしいんだ。もっと聞いておくれ。今までできなかったことができるようになったのを見るのが好きなんだ。金曜日にだれが何を聞いてきて,何ができるようになったのをだいたい覚えています。こっちも本気でやっています。
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